Gmailへの期待と失望

誰もGmailへinviteしてくれないので、Spread FirefoxGmailアカウント配布キャンペーンに応募しておいたら、こんなページでも、アカウントをくれた。彼らにしたら、まったく読めないであろう日本語なのに、太っ腹。もっとも、ちゃんと読めたら、アカウントに値するようなサイトではないと判断されたかもしれないけど。

というわけで、Gmailを一通り使ってみたが、期待をわずかながら裏切られた印象だった。以下がその理由。

  • 検索がGmailのUIの売りだ、といいつつ、検索条件を保存できない。
  • インポート・エクスポートができない。

「検索条件の保存」は、Thunderbird 0.9に実装される予定になっていて、現在、テスト中のVirtual Folderが理想に近い。同様の概念は、Wanderlustにも実装されているけど、(すくなくとも試したときの環境では)パフォーマンスの問題で使っていない。

Gmailの高速な検索こそ、Virtual Folderの実現にまさしく有効だと考えられるのに、かなり残念。Virtual Folderとは、検索条件と結びつけられた仮想的なフォルダで、そのフォルダを選択すると、その検索条件の結果がフォルダの内容として表示される(詳細は、Thunderbird ForumのSaved Search Folder (aka Virtual Folders) Testing Threadというスレッドを参照)。これにより、どのフォルダに振り分けるか、という微妙な問題を考えずに済むことになる。といっても、完全になくなるわけではなくて、検索条件としにくい観点での分類するために、補完的にラベルという概念があって、どのラベルを付けるか、という悩みは残る。

「インポート・エキスポート」に関しては、対応しているWebメーラはなかなかないのかもしれないけれど、過去のメール資産を抱えている身には、なかなか移行する気になれない格好の理由となる。