Google Desktop 2のSDKの新機能

Google Desktop 2ベータ版が出ましたね.英語版なので,日本語が検索できなくなる危険性もありますが,えいやっ,と入れてみたところ,特に問題は,なさそうです.

トラックバックをいただいた「[PC]Google Desktop Search 2(ベータ)を使ってみた」によると,拙作のBecky plugin for Google Desktop Search v0.0.5もちゃんと動作しているようです.しかも,「メールを登録するとどうしても同一メールが複数登録されるという現象が起こっていたが、今回のベータ版では解消されているようだ。」とのことなので,さらに素晴しくなっているようです.

新しいSidebarなんかは,すでに各所で紹介されているので,置いておいて,SDKの追加機能を調べてみました.今回の新機能は,「Implementing new Displays」「Defining GD user interface actions」「Receiving and Handling GD events」の三つです.ドキュメントを読んでも,イメージが捕めなかったので,サンプルも調べてみました.

  • Implementing new Displays - サイドバーに新しいコンポーネントを追加する
    • これは,そのままですね.このAPIを実装することで,新しいコンポーネントを作れます.
  • Defining GD user interface actions - UIのアクションを定義する.
    • アクションとは,ユーザが検索結果を表示させる時に,その動作を定義できるようになります.典型的には,メールのアクションがあります.メールの検索結果を見ると,返信や転送ができるようになっていますが,その動作を実装できるようになります.これは,OutlookとかThunderbirdなんかの標準で対応していたメーラでは実現されていたのですが,それを汎用的な形にした,というところでしょう.Beckyのプラグインにも組み込みたいところですが,Beckyを外部から操作することはできるのでしょうか? MAPIとか? ちょっと要調査です.あと,通常のファイルにもアクションが定義されていて,検索結果の表示方法を変更できたりします.
  • Receiving and Handling GD events - Google Desktopのイベントを受けとる.
    • これは,Googleデスクトップに新しいテキスト・メールなどがインデックスされた時のイベントを受けとることができるようになります.サイドバーのEmailとかWebClipsは,新しいメールや見たウェブページが一覧として見ることができるコンポーネントですが,おそらく,この機能を使って実装されていると思われます.

デスクトップ検索も,いろいろな実装がありますが,プラグインでの機能拡張性を考慮するとGoogle Desktopが頭一つ抜けてきたような気がします.