Google: What It Is and What It Is Not

昨日に引き続き,ACM Digital LibraryからGoogle関連の記事「Google: What It Is and What It Is Not」を読んだ.ACMのリンク.タダでは見れないので,全文を読みたい人は,図書館で"Communications of the ACM"を探すといいでしょう,読めない人のためにレビューへのリンク.ちなみに,著者はMITのsloanビジネススクールの教官のようだ.

この記事では,Googleは,

であり,

  • 先行者利益のストーリー(GoogleはYahooの後に出現している)
  • 勝者が全てを取るモデル(Web検索は,MicrosoftのMS-Officeほど拘束的ではない)

ではないとしている.また,Googleの経営陣は,検索エンジンの優位性は永遠ではない,と考えているので,ユ〜ザ引き止めるために各種サービスを旺盛に開発しているのだろう,と分析している.最後に,これからもYahooやMicrosoftに先んじるためには,Googleがリソースを検索エンジンとは無関係なことに浪費させずに,最高の検索エンジンでありつづけるべきだろうと結論付けている.

Googleは,かなり初期のころから使いつづけているが,検索結果がいまいちなこともよくある.検索エンジンの技術は,まだまだ改良の余地があるだろうし,当分は,Google,Yahoo,Microsoftの三つ巴の状態が続くのだろう.とりあえず,検索エンジンまでMicrosoftに占拠されるのは,うれしくないので,頑張ってほしいところ.

ついでに,記事の中に「40%のWeb検索が,なんらかのビジネスに関する要求に起因している」「75%のオンラインでの売買は,検索を起点としている」という二つの数字が出ていたんだけど,出展が書いていない.どこのどういう数字なんだろう?