ネットワーク外部性

ギークセレブ?さんから反応があった.

それで、一般のネットワーク外部性ネットワーク効果というのはこういった経済学の類の話なのですが、インターネットではこの効果を促進する概念があるな、と思っています。それは、インターネットにおいてはコンテンツ利用者がある時からコンテンツ提供者になり得、その彼らがネットワークの価値を飛躍的に高めていくという話です。(ちょっとうまくいい言葉で言い表せないのですが...。)

まとめると,「ネットワーク外部性の既存メディアおけるモデルだと,コンテンツの生産者と消費者が完全に分離していて,それらの間で正のフィードバックがある,というところだが,インターネットの場合,コンテンツの生産者と消費者が入り交じることで,その正のフィードバックが加速されるのではないか.Amazonアフィリエイトのような仕掛けは,それをうまく加速させることができ,そのような仕掛けを仕込めることがインターネットのビジョナリー(=ギークセレブなんだろうか?)には必須なのではないか.」というあたりだろうか.

生産者になるためのモチベーションとして「アフィリエイト」,生産者と消費者を結びつけるのに「検索」や「はてなキーワード」,結びついた生産者と消費者の繋がりの維持コストを下げるのがRSSというところだろうか.一般にインターネットでのコンテンツ生産者は,極めて低いリスク・コストであり,かつ,マニアックでも十分成立する,という特徴があると思うので,そのようなマニアックな生産者と,マニアックな消費者を網羅的にうまく拾っていくのが(サービス提供者としては)重要なんだろう.もっとも,どういうシステムが,そのような流れを作り出せるかは,狙ってできるものでもないのが難しそうだ.