AMD's Dual Core

先週は,AMDデュアルコアCPUの発表があった.最近は,Cell*1や,Intelのデュアルプロセッサの発表もあり,新しいCPUアーキテクチャが出てきて,面白くなってきた.

同じデュアルプロセッサとは言え,Intelのは単純に二つのプロセッサをまとめただけなのに対し,AMDのそれは,デュアルプロセッサに最適化したアーキテクチャとなっている.Intelの設計のスジの悪さは,同じチップ内のプロセッサ同士の通信でも外部バスの帯域を消費するというところに典型的に表われている.ちなみに,IntelのデュアルプロセッサはそれぞれがHyper-Threadingに対応しているので,1つの物理的なチップで,4つの論理的なCPUとして見える.

AMDアーキテクチャは,チップ内のコア間の通信は,System Request Interfaceと呼ばれる機構を利用することで,チップ内で完結する.数値計算のような,コア間通信が多いアプリケーションでは,この設計のスジの良さが性能に効いてくると考えられる.このAMDのチップを複数搭載した場合は,NUMAの一種となり,OSのスケジューラに手を入れることで,より性能を引き出す,と言った展開もありうる.

アーキテクチャの詳細とベンチマークは,AnandTechのサイトが詳しい.(ちょっと詳しすぎて読むのが大変..)