Book

Effective STL - STLの奥は、そうとうに深い

プログラミング言語の優劣が,(その不毛さにも関わらず)熱心に語られることが多いですが,C++は,比較的擁護する人が少ない印象があります.STLはそんなC++でのコーディングの生産性を飛躍的に向上させるライブラリ群です.ベクターヤリストから集合やマップ…

第3版まで出た名著 - マスタリングTCP/IP 入門編 -

インターネットの根幹技術であるTCP/IPは70年代に開発された技術で,今後も数十年は,その重要性は薄れることはないだろう.本書は,インターネットの技術について,Etherのレベルから,SMTPまで網羅的に解説されている.また,BGP,OSPFといった動的ルーテ…

セキュアソフトウェア

ソフトウェアの脆弱性を突いて,自分のやりたいことをどのようにすればできるか,ということの技術的な詳細が記されている本だ.原題の"Exploiting Software: Hhow to Break Code"のほうが,より刺激的なタイトルなのだが,邦題では,ずいぶんとマイルドにな…

文芸的プログラミング

コンピュータ科学上の偉人 Donald E. Knuthによる著作.文芸的プログラミングとは,機械が読むプログラムに人間が読む文章(コメント)を挿入するのではなく,人間が読む文章を主として,そこにプログラムも記述するというアイデア.JavadocやPerldocのように…

オブジェクト指向プログラミング入門

個人的には,本書でオブジェクト指向の本質を理解した気がする. 本書のもっともいいところは,サンプルコードは,C++, Java, Objective C, Objective Pascal, Small Talkで書かれていることである.通常の本だと,Javaか,C++のどちらかの言語か,せいぜいJ…

More Effective C++

Effective C++の続編.内容も,引きつづき読みごたえがある.ただ,前作に比べると,翻訳のレベルが落ちているらしく,だいぶ読みにくく,原著がよいのほうがお勧めらしい.ただ,原著を入手するのは大変だし,(英語力にも依存するが)読むのはもっと大変なの…

C++プログラマ必読の書

C++が好きか嫌いか,Perlなどと比較してどうか,などということが,時々ネット上でも議論になる.たいてい,そのような議論は,それぞれの立場から,いいたいことを言うだけで,宗教論争に近いものがある.C++の場合,複雑すぎる,とか,文法が綺麗ではない…

入門xyzzy

入門xyzzy作者: 山本泰三,日江政弘,稲原知久,佐野匡俊出版社/メーカー: オーム社発売日: 2005/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 271回この商品を含むブログ (61件) を見るxyzzyというエディタがある.Emacsを使いたいんだけど,Windows環境では,Me…

UNIXネットワークプログラミング入門

ネットワークプログラミングの入門に最適な一冊.どうしてもネットワークプログラミングは約束ごとが多くて,それらを全て把握しようとすると,UNIXネットワークプログラミング(ISBN:4894712059)のような大著となってしまうところだが,この本はコンパクトに…

STL標準講座

最近は,PerlやRubyのようなLightwight Languageが幅を効かせているが,Windowsのデスクトップアプリケーションを始め,まだまだC++が必要な状況は多い.しかし,PerlやRubyのような動的言語に慣れ親しんでいると,C++のような静的に型付けられている言語で…

Windowsプログラミング 第5版

Windowsは,恐らく世界最大のソフトウェアプラットフォームだろう.XPは4000万行もの規模であり,3.1ですら,数百万行には達していたらっし.確かに,あれほどの膨大なデバイスに対応し,膨大なライブラリを備えるプラットフォームは他にない.「Windowsプロ…

グリッドコンピューティングとは何か

グリッド・コンピューディングに関する本.グリッド・コンピューティングは,技術先行の概念にありがちな「キラーアプリケーションの不在」という問題に悩んでいるように見える.読む前は,その当りの答えに期待していたのだが,この本が提示している答えは…

信長軍の司令官―部将たちの出世競争

新幹線の中で読もうか,となんとなく手に取ってみた本.amazonのレビューによるとこんな感じの本だ.かなりマニアックな香りがする. 武田・上杉・本願寺・毛利などの強敵と領土を接した織田信長は、一万を超える大軍団を柴田勝家・明智光秀・羽柴秀吉・滝川…

まとめ買い

本を買った.ほとんど分っているけどリファレンスとして手元に置いておきたい本とか,ちょっと深く掘り下げてみたい分野の本とか,以前から読んでみたかった本とか.25冊12万円.ちょっとまとめ買いしすぎである.はたして,読む時間はあるのか?買った本を,…

模倣犯

宮部みゆきの「模倣犯」は,700ページの厚さで2冊という,長めの小説である.もう3,4年前の作品で,ずっと文庫本化を待っていたのだが,ブックオフで2冊\1,000で見つけたので,先週の土曜に衝動買いをした.今までの経験から,宮部みゆきは読みだすと止めら…

義経

大河ドラマでも放映されているので,予習も兼ねて,司馬遼太郎の「義経」を読む.吉川英治の「新平家物語」は長すぎるので敬遠.大河ドラマの原作「宮尾本平家物語」も,原作であることを後で知ったので,選択肢には,含めていなかった.義経本もいろいろあ…

珠玉のプログラミング

珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造作者: ジョンベントリー,Jon Bentley,小林健一郎出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション発売日: 2000/10メディア: 単行本購入: 30人 クリック: 551回この商品を含むブログ (162件) を見る速…

宮本武蔵

以前から、いつかは読まんとなぁ、と思っていた「宮本武蔵」吉川英治版8冊(ISBN:4069350365)を、バガボンドや大河ドラマの流行にのって、一気にまとめ読み。いくつかご都合主義なところも説明的なセリフも目に付くつくが、それを補って余りあるほどの面白さ…

ひそかに坂井三郎マニアなので、「零戦の真実(上)」(ISBN:4062566117)読了